イタリアのヴィニール・マジック/BTFから、09年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、ブックレット入。音質はクリアで迫力もあってよい。ニュー・トロルスはジェノヴァ出身のグループで、ヴィットリオ・デ・スカルツィやニコ・ディ・パーロが中心となって66年に結成されている。イタリアン・ロック最古参のバンドの1つで、PFMやアレア、バンコ、オザンナ、フォルムラ・トレ等と共に、日本でもよく知られるイタリアン・ロックのビッグ・ネーム。本作は、73年にイタリアのフォニット・チェトラからリリースされたフィフス・アルバムで、メンバーはデ・スカルツィ、ディ・パーロ、マウリツィオ・サルヴィ、フランク・ラウジェッリ、ジャンニ・ベッレーノの5人編成。ニコが完全に主導権を握っていて、ヴィットリオの影は薄く本作リリース直後に分裂するのも頷けるのだが、しかし本作に見られる抒情性を継承したのが、どちらかと云えばヴィットリオのニュー・トロルスのほうだったのは皮肉な話しかも知れない。今更解説不要の著名盤とも思うが、前作のハード&メロウの両タイプをそのまま受け継いで発展させた感じで、クラシカル&ジャジーなサルヴィのキーボード群と、ブルージー&ハードなニコのギターを中心としたアンサンブルはともかくも見事。煮え切らないギター・ソロで大盛り上がりする5曲目や下品な6曲目、ピアノが炸裂する1,2曲目なども含め、ハードネスとノスタルジックなメロディが融合した、抒情的イタリアン・ハード・プログレ系文句なしの好盤と思う。TESオビ・解説・人脈図付
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(Progressive/Hard,Bluse,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2009 Re-master) / Vinyl Magic,BTF/Italy)