イタリアのヴィニール・マジックからのリシュー。3面開きデジスリーヴ仕様で、06年リマスター盤のレストア音源。ガリバルディはジェノヴァ出身のグループで、ピエル・ニコラ・バンビ・フォッサティとマウリツィオ・カッシネッリ(ex.マンディッロ,etc)が中心となって65年に結成されたグリーメンを母体として、71年にほぼ同じメンバーのままガリバルディに改名した。本作は、72年にイタリアCGDからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、バンビ・フォッサティ、カッシネッリ、リオ・マルキ、アンジェロ・トラヴェルソの4人編成、プロデュースはイーヴォ・カッレガリ。概ね、ジミヘン・ライクなバンビのギターと、かなりプログレ色の強いマルキのキーボード群のせめぎ合いを軸とした、プログレとサイケ・ハードの狭間をいくサウンドを展開していて、ゴリゴリ系のハード・ロック・マナーとプカプカ系のサイケ・マナー、ギラギラ系のプログレ・マナーが妙な塩梅のバランスで交叉。一部で『イタリアのジミヘン』とも呼ばれるバンビのギターは、ファズ&ワウ、その他エフェクターやアームの使い方、ブルース基調のリフ&フレーズ、ソロの運指、コード感などなど、確かにジミヘン調要素満点だが、模倣一辺倒というわけでもなく十分許せる範疇で、イタリア語と英語ちゃんぽんのボーカルも実はそれ程似ていない。「ヌーダ」という女性の生涯をテーマとした楽曲は、アレンジや構成が存外にプログレ調で、その意味では初期トリップ辺りにも通じるプログレ、サイケ、ハードの折衷感というか、カっ飛ばすギターとキーボードを支えるリズム隊のハマりも悪くない。全体に、ともかくもイタリア臭が漂っていて、ハード系としてもサイケ・プログレ系としても聴ける好盤と思う。この後73年にセカンドをリリースしてバンドは解散、バンビとカッシネッリはラマサンディラン・ソムスンダラン(ex.ニュー・トロルス,etc)等とバンビバンダ・エ・メロディーを結成。
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輸入盤
(Progressive/Hard,Psyche,Symphonic,Blues / Digi-Sleeve CD(2023 '06Re-master) / Vinyl Magic/Italy)