イタリアのヴィニール・マジックから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、スキンタッチ紙、03年新規リマスター盤、オビ付。デ・デ・リンドは、マッテオ・ヴィトッリやジルベルト・トラマ(ex.アルバトロス)が中心となって、69年におそらくミラノで結成されたグループで、本作は73年にイタリアのマーキュリーからリリースされた唯一アルバム。メンバーは、ヴィトッリ、トラマ、ヴィト・パラディソ、エディ・ロリジョラ、リッキー・レバヨリ(ex.ニュー・ダダ,イ・ヌォーヴィ・アンゲリ)の5人編成で、例えばグレヴィー・トレインやロウ・マテリアル辺りに通じる、フルートの効いたサイケ・ハード・プログレ調サウンドを展開。ヴァーティゴやネオン系のブルージーなブリティッシュ・アングラ感と、ドカドカのイタリア的ヘヴィネスが交叉していて、時折聴こえるアコースティック・ギターも含め、ボーカル・パートや楽曲の情感はデリリウム辺りにも近似する印象。特段上手い演奏ではないが、それなりに達者なフルートや下品なファズ・ギター、重くて荒いリズム隊のアンサンブルには捨て難いB級の味わいがあって、わりと素朴で涼やかなボーカルのハマりもよい。中スリーヴの緑赤反転のキーフ的写真も悪くなく、イタリアン・ロック然とした好盤と思う。余談だが、バンド名はプレイ・ボーイの67年のミス8月の名前とかで、長いタイトルは「私はどこから来て、そしてどこへ行くのか?。私が知っているのは、人という名前を与えられたということだけだ」という程の意味らしい。また、パラディソは78,80年にソロ・アルバムを2枚リリースした。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Hard,Heavy Symphonic / Paper-Sleeve CD(2003 Re-master) / Vinyl Magic/BTF/Italy)