イタリアbtf.it/ヴィニール・マジックから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙＆見開き紙ジャケ仕様、10年新規リマスター盤、ブックレット、インナー・バッグ入、オビ付、72年のオクラ入シングル用音源2曲をボーナス収録。チルクス・ドゥエミッラ(サーカス2000)はトリノ出身のグループで、すでにカンツォーネ歌手のソリストとしてキャリアのあったシルヴァーナ・アリオッタが、地元のローカル・バンドに加入する形で69年に結成されている。本作は、72年にイタリアのリフィからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのシルヴァーナ、マルチェッロ・クァールタローネ、ピーノ・ビアンコの3人に、新たにフランコ・ロ・プレヴィーテ(ex.デュエッロ・マドレ,ノヴァ,etc)を加えた4人編成で、プロデュースはサンドロ・コロンビーニ。基本的には、ジェファーソン・エアプレイン・タイプのアート・ロック＆サイケ・プログレ方面という括りと思うが、センスのよいサイケ感や整理されたアレンジ、プログレ的濃密さの真っ当な同居は、単なるシスコ・サウンドのフォロワーでは収まらない印象。流暢な英詞女性ボーカル、達者でブルージーなアコギ＆エレキ・ギター、メロディアスなベース、タイトなドラムによる演奏は上手く、アレンジも練られていて非常に引き締まったサウンド。その意味では、イタリア臭さよりもブリティッシュ感のほうが強い感じも受けるが、イタリア語のボーナス2曲はやはりイタリア感十分だったりもして(当たり前か)、全体に楽曲も悪くなく、アート・ロック・プログレとして素直にカッコいい好盤と思う。本作後バンドは解散、シルヴァーナは再びソロ活動へ、ロ・プレヴィーテはデュエッロ・マドレを経てノヴァへ。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive /Psyche,Art Rock,Blues / Paper-Sleeve CD(2010 Re-master) / btf.it/Vinyl Magic/Italy)
