ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、70年のデモ音源、71,72年のスタジオ・ライヴ&セッション音源等8曲をボーナスで加えての、2枚組でのリシュー。ボーナス群は、基本的に91年のドイツのセカンド・バトル2LP盤「リフレクションズ・オン・ザ・パスト」に収録されていたもの。トゥエンティ・シックスティ・シックス&ゼンは、デビュー以前のベガーズ・オペラやアイ・ドライヴ、キン・ピン・メイを渡り歩いたイギリス人ボーカリストのジェフ・ハリソンが、一緒にキン・ピン・メイを辞めたガージェイ・ムロジェクと共にマンハイムで結成したグループで、本作は72年にドイツのユナイテッド・アーティスツ(UA)からリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ハリソン、ムロジェク、ファイト・マールフォス(ex.エマージェンシー)、スティーヴ・ロビンソン(ex.ミヒャエル・ブント,etc)、ディーター・バウアー(ex.アエラ)、コンスタンティン・ボンマリウス(ex.アバカス,カルタゴ)の6人編成で、曲によってヴォルフガング・シェーンブロートがフルートでゲスト参加、プロデュースはエクハルト・マダウス、ボーナス群の一部はペーター・ペーテルゼン。1曲目から炸裂しっぱなしの、ヘヴィ&サイケなプログレ・ハードを展開していて、オルガンとギターのブルージーなリフとプログレ的アレンジが見事なマッチングをみせる。特に、弾きまくりでドライヴするハモンド・オルガンと饒舌で重いベースは圧巻で、ハスキーな英語シャウト・ボーカルも含め、この重厚なヘヴィネスは素直にカッコいい。ボーナス群も本編に劣らず濃密で、全体にジャーマン・クラウト的B級感とギラギラ感満点の文句なしの好盤と思う。尚、1,5曲目はオリジナルLP収録曲とはヴァージョン違いで、5曲目は曲名も違っている。ドナ・サマー、カート・クレス(ex.オレンジ・ピール,CCC,etc)を交えたセッションを含むボーナス群もけっこう楽しめる。カッコよし!。この後、ハリソンとムロジェクは73年にキン・ピン・メイに復帰。
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Progressive / Jewel-case 2CD(2017) / MIG-Music/German)