スウェーデンのフラウド・ジェムスから、11年新規リマスターでのリシュー。ライ・イ・リッゲン(読み方確証なし)はストックホルム出身のグループで、ペータル・サンドバリが中心となって71年に結成された。本作は、75年にスウェーデンのロンドから限定250枚のプライヴェート・プレス盤としてリリースされた唯一のアルバムで、一般的な知名度はほぼ皆無かも知れないが、少ないプレス枚数も手伝ってかオリジナルLPはかなりのプレミアム・アイテムとしてコレクターには知られる1枚。メンバーは、サンドバリ、ヨナス・ヴァルナルブリン、ビョルン・ニーストレーム、ヤン・アッゲミュル、クリステル・フェーボリ、ビョルン・アッゲミュルの6人編成、プロデュースはシェル・グラーディーン。概ね、プログレ色を絡めたハード・ロックと呼べるサウンドを展開していて、全体にリフ＆フレーズがわりと重厚で、ハード・ロック然としたブルージーなツイン・ギター、ツボを押さえたオルガン＆キーボード、クッキリしたシャウト・ボーカル＆コーラス、ドカスカなリズム隊による演奏は、わりと勢いがあって素直にカッコよかったりする。楽曲も含めた泣き加減やメロディアス＆ドラマティックさ、ハード色とプログレ色の煮え切らないマッチングさ加減は、例えばユーライア・ヒープ辺りを彷彿させる部分も多い。あまり北欧臭さはなくて、むしろブリティッシュ的な印象だが、結果いかにも70年代のハード・ロックといった感じのサウンドで、その意味ではハード・ロック愛好家なら問題なく楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche Hard/Heavy Psyche,Blues / Jewel-case CD(2011 Re-master) / Flawed Gems/Sweden)
