ドイツのCMPから、03年新規リマスター&デジパックでのリシュー。オレンジ・ピールはフランクフルト近郊のハーナウ出身のグループで、ペーター・ビスホフやラルフ・ウィルティースが中心となって68年に結成され、ケルンを拠点に活動していたようだ。エマージェンシー、イプシロン、パスポート、カート・クレス・クラン(CCC)、トリアンヴィラート等の多くの関連パンドがある。本作は、70年にドイツのベラフォン/バシラスからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ペーター・ビスホフ、レズリー・リンク、ラルフ・ウィルティース、ハインリッヒ・モーン、カート・クレスの5人編成で、エンジニアはディーター・ディルクス、プロデュースはG・リーガー。非常に流暢なハモンド・オルガンとブルージーなギター、ヘヴィにドライヴするリズム隊が一体となって大いなる盛り上がりを見せる、圧巻&炸裂のブルージー&サイケ・インプロ・ハードを展開。過剰気味のオルガンと出る時にしか出ないギターのバランスは、変則的で妙なハマり具合だが、リズム隊の放つヘヴィネスと疾走感が演奏性の高いバンド感に収束していて、全体のサイケなダークネスはジャーマン・ハード最高峰の1つかも知れない。著名曲「タバコ・ロード」のカヴァーも含め、演奏も楽曲もわりと文句なしというか、わかりやすくてキャッチーなリフやフレーズばかりが出て来る訳ではないが、強烈な不良の匂いとアシッドの香りを放つサイケ感、ともかくも上等で上手い演奏は、サイケ&ハード・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Blues,Progressive / Digi-Pack CD(2003 Re-master) / CMP/German)