UKのルシファーズ・レコード/チェリーレッドから、2枚組でのリリース。ルシファーズ・フレンドは、ハンブルク出身のアステリックスを母体として70年に結成されたグループで、ブルージー・ハードを基調としながらも、プログレ、ポップス、ファンク、メタル色等々を取り込み、時期によってサウンドに変遷を見せた。スコーピオンズやキン・ピン・メイ、フランピィ等とともに、ジャーマン・ハード系の中では知名度のあるビッグ・ネームの1つで、何よりジョン・ロートンがユーライア・ヒープに加入したことでも知られていると思う。本作は、メンバー達が自らセレクトした70年~81年におけるアンソロジー集(15年新規リマスター)をディスク1に、再結成新曲4曲をディスク2に収録した2枚組。クレジット・メンバーは、ディスク1がロートン、ペーター・ヘスライン、ペーター・ヘクト、ディーター・ホーンズ、ヨアキム・ライテンバッハ、ヘルベルト・ボーンホルト、カート・クレスの7人で、ディスク2はロートン、ヘスライン、ヘクトのオリジナル・メンバー3人に、新たにステファン・エッゲルトを加えた4人編成。アンソロジー集は、ファーストから4曲、セカンドとフォースから各1曲、フィフスとエイスから各2曲の計10曲で、概ねハード・ロックで括ったセレクトと思われるが、音質がクリアでパキっとした当世風の感じになっていて、これはこれで新鮮。再結成新曲は、ロートン、ヘスライン、ヘクトの3人はわりと健在といった印象で、当世風のサウンドとオールド・ファッションな楽曲が妙なマッチングを見せる。時折入るちょっとチープなキーボードの音色も含め、センス自体は70年代のままといった感じで、相変わらずB級感満点のセンスと疾走系の上手い演奏が同居していて、わりと素直にカッコよくて楽しめる。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Progressive / Jewel-case 2CD(2015 Re-master) / Lucifer's Record/UK)