ドイツのエクリプス・レコードからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。クヴァルテッテン・ソム・スプレンデ(読み方確証なし)は、「壊れたクァルテット」という名前のスウェーデンのグループで、70年にエレブルーで結成されている。本作は、73年にスウェーデンのガンプからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはフィン・ショーベリ、フレッド・ヘルマン、ルネ・カールソンのベースレスのトリオ編成、プロデュースはアンデシュ・ビルマ。最初はベースも含むクァルテット編成だったようで、しかし3人になったから「壊れたクァルテット」なのではなく、バンド名はビルガー・ショーベリの同名小説から拝借して、最初から「壊れたクァルテット」と名乗っていたらしい。非常にグルーヴィなインプロを軸としたブルージー・ハードを展開していて、部分的にはブルージーなジャズ・ロックとも云えるかも知れないサウンド。少しラテン色のあるリズムや、くぐもったレスポールの弾きまくり感、ハモンド・オルガンのキレのよさ、アシッド感の強いセッション的雰囲気などなど、初期サンタナを彷佛させられる部分が多くあるが、エピゴーネンではなく結果としてそうなっているという印象。どの曲も、若干のテーマ・リフやフレーズを軸に、インプロでダレることなく盛り上がりを見せていて、演奏はわりと素直にカッコいい。ともかくもオルガンとギターは非常に上等で、この線としてはかなりの好盤と思う。EUプレス盤
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Progressive,Psyche / Jewel-case CD(2016) / Eclipse Records/German,EU)