ノルウェーのノルスケ・アルバムクラッシケレから、21年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。フラックスは、ヘルムド・ファルチとヨン&ラーシュ・ヘスラ兄弟が中心となって、71年に結成されている。75年にファースト・アルバム(本作)を録音後、リリース前に解散するが78年に再編、以後はメンバー変遷を経ながら現在まで断続的に活動を続けている。本作は、76年にノルウェーのヴァーティゴからリリ-スされたファースト・アルバムで、メンバーは、ファルチ、ヘスラ兄弟、アーヴェ・サカリアッセン、ブルース・カール・ラスムッセンの5人編成で、クリスティアン・ヴィッレとバンドの共同プロデュース。概ね、ハード・ロックとプログレの狭間をいく感じのヘヴィ&ソリッドなサウンドを展開していて、ブルース基調の楽曲、プログレ調アレンジ、ハード・ロック・マナーの演奏が、非常にいい塩梅のマッチングで同居。シアトリカルで達者なボーカルと流暢に弾き倒すギターを軸に、ツボを心得たキーボードとタイトでノリのよいリズム隊が絡むアンサンブルは、かなり上等かつ濃密で素直にカッコいい。日本での知名度はほとんどないかも知れないが、ハード&プログレ両方の愛好家が楽しめる、バンド感十分で引き締まった好盤と思う。本作後、ラーシュとサカリアッセンはユニファー・グリーンへ、ファルチ、ヨン、ラーシュは78年にフラックスを再編して86年まで継続、その間ヨンはホースト、ラーシュはユニファー・グリーンを掛け持ちで継続、ラスムッセンは80年代にカメラへ。
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輸入盤
(Psyche Hard/Progressive,Blues,Psyche / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Norske Albumklassikere/Norway)