ドイツ/EUのアルファ・エクスペリウムから、78年の未発表セッション音源2曲をボーナスで加えての、23年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様。エレクトリック・サンは、78年にスコーピオンズを脱退したウリ・ジョン・ロートが、新たにハノーファーで結成したグループで、85年までに3枚のアルバムをリリースして解散した。ハード・ロック/ヘヴィ・メタル系ではよく知られたビッグ・ネームの1つ。本作は、79年にドイツのブレインからリリースされたファースト・アルバムで、確か邦題は「天地震動~ジミ・ヘンドリックスの魂に捧ぐ」。メンバーは、ジョン・ロート、ウレ・リトゲン(ex.ブラック・エンジェル,ゼノ,フェア・ウォーニング,etc)、クライヴ・エドワーズ(ex.ワイルド・ホーシズ,ロココ,etc)のトリオ編成、スリーヴ・ペイントはこの頃ジョン・ロートの奥さんでジミヘンの元恋人のモニカ・ダンネマン。おそらく現在50代以上のハード系リスナーにとっては、ある意味解説不要の著名盤かもとも思うが、概ねジョン・ロートのジミヘン・ライクなギターを軸とした、70年代末期ブルース・ハード系の好サンプルで、ハード・ロック然としたパワー・トリオ的炸裂を堪能出来る。それなりにスッキリとギター・トリオ的に纏めてはあるのだが、ボーナスのセッション音源ではリズム隊もかなり爆発していて、その全員弾きまくり&叩きまくりでいつでも盛り上がることが出来る奥行き感が、この疾走するバンド感やアンサンブルの濃密さに繋がっている印象。少々のプログレ色も含め、この線としては素直にカッコいい好盤と思う。エドワーズは本作後に脱退、ハウス・オブ・X、UFO、フィルシー・マクナスティ、ライオンハート等々を渡り歩く。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Progressive / Paper-Sleeve CD(2023 Re-master) / Alpha Experium/German,EU)