ドイツのオールヴァシュル・レコードから、09年新規リマスター&デジパックでの再リシュー。ディエス・イレはメンバー・クレジットもない正体不明のグループだが、一説によるとザールブリュッケン出身で68年結成らしい。本作は、71年にドイツのピルツからリリースされた唯一のアルバムで、ハンブルクのスタジオでレコーディングされていて、エンジニアはコニー・プランク、プロデュースはユルゲン・シュマイサー、一説によるメンバーはライナー・ヴァールマン、ハーラルト・トーマ、ローベルト・シッフ、アンドレアス・コルネリウスの4人編成(ここではその4人を掲載した)。中スリーヴの写真と演奏から察すると、確かにボーカル&ブルースハープ、ギター、ベース、ドラムの4人編成と思われる。概ね、わりと典型的なブルージー・クラウト・ハードを展開していて、くっきりした英詞シャウト・ボーカルとブルース・ハープに、サイケ・テイストのある下品なファズ・ギターが飛び回り、ドカドカしたリズム隊がボトムを押さえるオーソドックスなスタイル。時折プランク絡みだろうSEやテープ・コラージュも交えたサイケ色と、わりとブリティッシュ的なブルース・ハード色が上手いマッチングを見せていて、けっこう素直にカッコよかったりする。ジャジーに盛り上がるインプロは長くなると少しダレてしまう印象もあるが、そのB級感がこの線のジャーマン・ハードの味わいといえなくもない。煮え切らないサイケ色とハード色の折衷具合も含め、クラウト・ロック系としてはある意味申し分のないサウンドかも知れず、ジャーマン系愛好家ならわりと問題なく楽しめると思う。
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(Psyche Hard/Heavy Blues,Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2009 Re-master) / Ohrwaschl/German)