フランスのレッド・フォックスからのリシュー。チャーリーズはフィンランドのラハティ出身のグループで、イーロ・ラヴィが中心となって68年に結成されている。本作は、70年にフィンランドのラヴからリリースされたセカンド・アルバムで、一般の巷ではほとんど知名度はないかも知れないが、オリジナルLPは一部のマニアの間では知られるコレクターズ・アイテム。メンバーは、イーロ・ラヴィ、ヴェッリュ(ヴェサ)・レフティネン、イゴール・シードロウ、カール・レフティネン、アリ・アールグレンの5人編成で、ジミヘン・ライクなファズ・ギターを中心とした、勢いのよいブルージー・サイケ・ハードを展開。全体に荒削りな感じだが、ギターよりもむしろリズム隊がエクスペリエンス的というか、ドカドカと叩きまくるドラムとガンガン弾きまくるベースはともかくも勢い十分で、そこに下品なブルージー・ギターが絡む様はかなりエクスペリエンス的な印象。ただ、ジェスロ・タルやオザンナ的な下品で激しいフルート&サックス、パワフルな英詞シャウト・ボーカルも入り、楽曲はジャジーでアレンジにはプログレ色もあって、全体としてはジミヘンを基調としてはいるがストレートな近似ではない。疾走する演奏は非常にラウドで炸裂していて、全体に漂う申し分のない下品さとブルージーな泣きも含め、この線としてはB級感満点でわりと文句なしの好盤と思う。本作後バンドは解散、ヴェッリュ(ヴェサ)はハイカラへ。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Progressive / Jewel-case CD(2002) / Red Fox/France)