ドイツ/USAのニュークリア・ブラストから、2CDでのリリース。ブルース・ピルズは、元レディオ・モスクワのザック・アンダーソンとコリー・ベリーが、スウェーデン人女性ボーカリストのエリン・ラーションと知り合ったことがきっかけとなって結成されたグループで、アイオワで2曲のデモ音源を制作後、フランス人ギタリストのドリアン・ソリオーが加入してEPのリリースやツアーを敢行、現在はスウェーデンのオレブロを拠点に活動しているようだ。本作は、16年10月30日にパリのル・トリアノンで行われたコンサートをほぼフル収録したライヴ盤2枚組で、メンバーはエリン、ソリオー、アンダーソン、アンドレ・クヴァーンストレーム、リカード・ニーグレンの5人編成。16年8月にリリースされたセカンド「レディ・イン・ゴールド」のプロモーション・ツアーでのライヴ音源で、レコーディング・メンバー+サポートという編成もあってか、わりとスタジオ盤に準じたアレンジで熱の入った重厚な演奏を展開。概ね、60年代末~70年代初期調のハード・ロックを基調に、一部ブルー・アイド・ソウル調の楽曲なども交え、全体に楽曲やアレンジに洗練されたポップネスも顕われている印象。結果、ハード・ロック一辺倒ではないが、インディーズ系の不良感とメインストリーム系のキャッチーさが妙なマッチングで同居していて、そこがまた面白い。いずれにせよエリンのボーカルは素直にカッコよく、ソリオーのギターも流暢かつ上等で、重厚なリズム対に支えられたバンド感も申し分ない。お転婆系女性ボーカルやハード・ロック愛好家なら十分に楽しめる好ライヴ盤と思う。
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(Blues Hard/Heavy Blues / Jewel-case 2CD(2017) / Nuclear Blast/German,USA)