ドイツのククック・プロダクションからのリシュー。アルマゲドンはベルリン出身のグループで、この後エマージェンシー、フランピィ、アトランティス、アジテーション・フリー、スノーボール等々を渡り歩くフランク・ディーツが中心となって69年に結成されている。本作は、70年にドイツのククックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはディーツ、マンフレート・ガラティク、ミヒャエル・ヌーンベアク、ユルゲン・ローレンツェンの4人編成、プロデュースはエッカルト・ラーン。概ね、ブルースを基調としたゴリゴリ&ギスギスのB級ハード調サウンドを展開していて、イモっぽさはあるがタイトで引き締まったアンサンブルは、英詞ボーカルということもあってジャーマン・ハードというよりはブリティッシュ的な質感に近い印象。太い音色で流暢に弾きまくるディーツのギターはともかくも達者で、ディーツを軸にタイトで安定したリズム隊やサイド・ギターが絡みながらセッション風に盛り上がる演奏は、バンド感が担保されていてわりと素直にカッコいい。ジェフ・ベック・グループの「ライス・プディング」とスプーキー・トゥースの「ベター・バイ・ユー、ベター・ザン・ミー」のカヴァーも含め、楽曲もそう悪くはない感じなのだが、アレンジの煮え切らないサイケ&プログレ色が浮上出来ないB級感に収束。全体に、アングラ感漂うヘヴィネスが結果として味わいを生んでいて、ディーツのギターは十分に圧巻でカッコよく、ブルース・ハード系愛好家ならまずまず楽しめる好盤と思う。
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(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Progressive / Jewel-case CD(1991) / Kuckuck/German)