UKのトーキング・エレファントから、サンクチュアリ・ライセンスのリマスター音源を使用してのリシュー。音質もクリアでよい。グリフォンは、英王立音楽大学の学生だったリチャード・ハーヴェイとブライアン・ガランドの2人による、ルネサンス期の中世古楽とブリティッシュ・トラッドをミックスさせたようなデュオ・ユニットに、グレアム・テイラーとデヴィッド・オベラールが加わる形で72年に結成されている。中世古楽、トラッド、フォーク、バロック期クラシックなどの要素をプログレで括った、ちょっと独特のサウンドを奏でるユニークなグループ。本作は、74年にUKトランスアトランティックからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのハーヴェイ、ガランド、テイラー、オベラールの4人に、新たにベーシストのフィリップ・ネスターが加わった5人編成。一応バンド編成になったということもあってか、かなりトラッド色が強くアコースティックな印象だった前作に比べ、本作ではキーボードを多用したエレクトリックな響きのロック色が強くなっている印象で、けっこう驚かされる。それでもサード以降に比べると、まだトラッド色もそれなりに残っていて、トラッド&古楽クラシック色とプログレ色が同居する、ちょっと独特の素敵な雰囲気。ハーヴェイはバロック調のキーボードの比重が多くなってはいるが、ガランドとの管楽器アンサンブルもちゃんと組み込まれていて、わりとバランスのよいトラッド・プログレ的仕上がりで、シンフォニック・プログレ愛好家も十分に楽しめると思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Medieval Trad,Classic / Jewel-case CD(2007) / Talking Elephant/UK)