国内のヴィヴィッドから、12年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。韓国のピッグ・ピンク盤にオビ・解説を付けた国内流通盤で、紙ジャケ仕様、リリック・インサート入。ウッデン・ホース(ウッドゥン・ホース)は、イギリス在住のオーストラリア人ミュージシャン達によって結成されたグループで、後にヌーシャ・フォックスとしてフォックス等で活動する、女性シンガーのスーザン・トレイナーが在籍していたことでも知られていると思う。本作は、73年にUKヨークからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作のスーザン、デイヴ・マティアー、マルコム・ハリソン、ステファン・マーウッド、ニール・ブロックバンクの5人に、新たにボブ・アーウィン、デイヴ・ヤングを加えた7人編成、プロデュースは元ストローヴスのトニー・フーパー。概ねチューダー・ロッジ・タイプだった前作に比べ、本作はドラマーと管楽器奏者が加入してフォーク・ロック色が強くなっていて、スワンピーな彩りも増している印象。全体に例えばウエストウインド辺りに通じるキャッチーさのある、アメリカンなブリティッシュ・モダン・フォーク・ロック路線という感じで、涼しげなハーモニー・コーラスもハマっていて演奏も真っ当。全体にあまり引っ掛かりはないが流していて心地好く、フルートにはブリティッシュ的なくぐもり感が感じられ、落ち着いた木漏れ日感もある程度担保されていて、オリジナルLPのバカバカしい程のプレミア云々は抜きにしても、フォーク&フォーク・ロック愛好家なら普通に楽しめるだろう好盤と思う。本作後グループは解散、前述の通りスーザンはヌーシャ・フォックスに改名してケニー・ヤングとフォックスを結成。
ヴィヴィッド盤/韓国プレス(Korea-pressing CD)/デッドストック入荷
(Folk&Folk Rock/Folk Rock,Swamp / Paper-Sleeve CD(2012 Re-master) / Vivid,Big Pink/ Japan,Korea)