国内のヴィヴィッドから、12年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。韓国のピッグ・ピンク盤にオビ・解説を付けた国内流通盤で、紙ジャケ仕様、リリック・インサート入。ウッデン・ホース(ウッドゥン・ホース)は、イギリス在住のオーストラリア人ミュージシャン達によって結成されたグループで、後にヌーシャ・フォックスとしてフォックス等で活動する、女性シンガーのスーザン・トレイナーが在籍していたことでも知られていると思う。本作は、72年にUKヨークからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、スーザン、デイヴ・マティアー、マルコム・ハリソン、ステファン・マーウッド、ニール・ブロックバンクの5人編成、ディーク・アーロンとバンドの共同プロデュース。わりと典型的なパストラル・フォーク&フォーク・ロックを展開していて、嫌味なく綺麗なハーモニー・コーラスと、流暢でキラキラしたアコースティック・ギターを中心としたサウンドは、派手ではないが素直に心地好い。クレジットにはないが時折聴こえるピアノも含め、それ程インパクトは強くはなく、カラっと牧歌的で英国的翳り云々といった音楽性ではないが、晴れた昼下がりにポカポカ出来るチューダー・ロッジ系のタイプで、落ち着いたフォーク&フォーク・ロックの好盤と思う。巷ではスリーヴのよさでセカンド・アルバムが著名だが、出来は本作のほうがよいかも知れない。
ヴィヴィッド盤/韓国プレス(Korea-pressing CD)/デッドストック入荷
(Folk&Folk Rock/Folk,Swamp / Paper-Sleeve CD(2012 Re-master) / Vivid,Big Pink/ Japan,Korea)