UKのトーキング・エレファントからのリシュー。サフロン・サマーフィールドは、ノーサンプトンシャー州ウェストン・ファヴェル出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ジュディ・ダイブルの後任としてトレイダー・ホーンに参加するがアルバムを残すことなく解散、その後ソロ活動を行いながら自らマザー・アース・レーベルを設立、レーベル運営とともに全作品のプロデューサーも兼任した。本作は、74年のファースト「ソールズベリー・プレイン(1~9曲目)」と、76年のセカンド「ファンシー・ミーティング・ユー・ヒア!(10~18曲目)」をカップリングした2in1CDで、オリジナルは2作品ともUKマザー・アース。メンバーは、サフロンのギターまたはハーモニウムの弾語りスタイルを基本に、ジョージ・ノリス、ローリー・ローズ、ミック・ローガン、アリソン・ベイリー、デヴィッド・ガスター、イアン・アーミット等が曲によって参加していて、2作品ともほぼ同じメンバー。秀逸なスコッティッシュ・マーダー・バラッドの3曲目、カッコいいビートルズのカヴァーの14曲目以外はサフロンのペンによるオリジナルで、ジョニ・ミッチェル調、ラグタイム調、アシッド・フォーク調、ブルース&スワンプ調と楽曲は多様だが、バラバラのようでいて統一感があって飽きのこない内容。マディ・プライアとジョニ・ミッチェルの狭間をいくような、微妙にヴィブラートのかかったサフロンのボーカルがともかくも心地好く、キラキラと美しいアコースティック・ギターや、浮遊感満点のハーモニウム(特に4,6曲目は絶品)、ヴァイオリン、チェロ等の響きも含め、演奏も雰囲気も上等なブリティッシュ・フォークの好盤と思う。
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輸入盤
(Folky&Folk Rock/SSW, Acid Folk,Trad/ Jewel-case CD(2015) / Talking Elephant/UK)