UKのプロッグ・テンプルから、14年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアでよい。ロビン・レントはキューバ生まれのアメリカ人シンガー・ソング・ライター(SSW)で、60年代中頃にヨーロッパに渡って、パリやロンドンのフォーク・クラブや路上で歌い、60年代末頃にはオランダを主な拠点として活動していたようだ。本作は、71年にUKネペンサからリリースされた唯一のソロ・アルバムで、クレジット・メンバーは、レントを中心に、フォーカスのタイス・ファン・レールとヤン・アッカーマンの他、ヤン・ホレステッレ(ex.スーパーシスター,etc)、キース・クラネンブルクの5人。プロデュースはリック・ビークマン、スリーヴ・デザインはキーフ。フォーカスのメンバー達がいたり、ノスタルジックなキーフのスリーヴ等で、コレクターズ・アイテムとしても知られる1枚だが、概ねアシッド・フォークとフォーク・ロックの狭間を行く感じのサウンドを展開。レントのジェントリーでくぐもり感のあるボーカルと、乾いた音色のアコースティック・ギターを軸に、ファン・レールのジャジーなフルート&ピアノ、アッカーマンのブルージーなエレキ・ギター、控え目で的確なリズム隊、ストリングス等が適時絡む。演奏自体はに派手さはないものの、楽曲のプカプカしたくぐもり感と浮遊感が非常に心地好がよく、寸止め感のあるアンサンブルともいい塩梅のマッチングを見せる。ともかくも素敵なスリーヴも含め、適度にセンチメンタルで淡い哀愁が全編に漂っていて、ポカポカした昼下がりにも、郷愁の夕暮れにも、静寂の夜中にもマッチする、淡々としたやさしい雰囲気の好盤と思う。心地好し!。
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(Folk&Folk Rock/Acid Folk Rock,SSW / Jewel-case CD(2014 Re-master) / Prog Temple/UK)