UK/EUのベイシン・ロックから、見開きデジスリーヴでのリリース。ミリアム・ジェンドロンはオンタリオ州オタワ出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、幼少期～思春期をケベック州ガティノー、パリ、ワシントンD.C.など国を跨いで転々として過ごした。現在はケベック州モントリオールを拠点として活動、只今のところ14年と21年に2枚のアルバムをリリースしている。本作は、14年にUSAフィーディング・チューブ・レコードからリリースされたファースト・アルバムで、5,11曲目は同じ14年に遅れてリリースされたUSAママ・バード・レコーディングス・カンパニー盤CDにボーナス収録されていた音源。メンバーは、基本アコースティック・ギター弾語りスタイルのミリアム1人で、曲によってギターやハーモニー・コーラスのオーバーダブを重ねた曲もあり。ミリアムが、アパートの自分の部屋で1人でひっそりとレコーディングしていたマテリアルらしく、60～70年代のフォーク的で素朴な空気感が担保された、非常に淡々とした木漏れ日フォーク調サウンド。インストの9曲目以外は、どの曲も20世紀前半のアメリカ人女性詩人＆作家、ドロシー・パーカーの詩に曲を付けて歌っていて、ジェンダーや人権問題への風刺を内包した歌詞が、どこか懐かしさのある淡い情感の楽曲や、呟きと囁きの狭間をいくアンニュイなニュアンスのシンギングと、ともかくも非常によいマッチングを見せる。例えば、カレン・ダルトンやル・レン辺りにも通底するアシッド・フォーク調の浮遊感や、前に出ない感じのくぐもった気だるさ十分で、流していて存外に心地好い好盤と思う。素敵！。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Acid Folk,SSW / Digi-Sleeve CD(2023) / Basin Rock/UK,EU)
