UKのメリー・ホプキン・ミュージックから、見開きデジスリーヴでのリリース。メリー・ホプキンはウェールズ出身の女性シンガーで、『アップル・レーベルの歌姫』として「悲しき天使」等のヒットで知られるビッグ・ネーム。本作は、23年にリリースされた新作で、近年の作品にコンスタントに参加している娘のジェシカ・リー・モーガンとのデュオ名義、歌詞掲載イラスト付ブックレット入。クレジット・メンバーは、前作と同じメリー、ジェシカ、息子のモーガン・ヴィスコンティ、エンジニア兼任のクリスチャン・トーマスの4人で、トーマスとジェシカの共同プロデュース。ハーモニー・コーラスも交えたメリーとジェシカのデュエット・ボーカルを軸に、曲によってアコースティック・ギターまたはピアノの弾語り的スタイルやドラム&キーボードのプログラミング、トーマスのベース、モーガンのエレキ・ギターを適時織り交ぜたサウンド。倍音の多いメリーとクッキリ系ジェシカのデュエットは涼やかで、あくまでボーカルに寄り添うシンプルな家内制手工業的アンサンブルのハマりもよく、前作までの近年の諸作の延長線上にあるエレガントな仕上がり。ダイアー・ストレイツ、バングルス、アンナ・マクギャルグルのカヴァーも含め、ほのぼのと牧歌的な曲調を中心とした楽曲も悪くなく、年齢と経験が積み重なったメリーの普遍性のようなものが滲み出ている印象。全体に、淡い木漏れ日的情感も変わらずで、この線のフォーク系として派手ではないが流していて心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Folk&Folk Rock/Folk / Digi-Sleeve CD(2023) / Mary Hopkin Music/UK)