UKのメリー・ホプキン・ミュージックから、見開きデジスリーヴでのリリース。メリー・ホプキンはウェールズ出身の女性シンガーで、『アップル・レーベルの歌姫』として「悲しき天使」等のヒットで知られるビッグ・ネーム。本作は、22年にリリースされた新作で、歌詞掲載ブックレット入。アコースティック・ギターまたはピアノ&キーボードの弾語りスタイルに、ドラムのプログラミングやキーボード、ハーモニー・コーラス等のオーヴァーダブ等を適時交えたメリーを核に、曲によって娘のジェシカ・リー・モーガンのギター&ウクレレ、息子のモーガン・ヴィスコンティのギター、エンジニア兼任のクリスチャン・トーマスのベースが適時参加、プロデュースはメリー。20年の「アナザー・ロード」、「ア・クリスマス・コラール」からわりと短い間隔でのリリースで、その2作品の延長線上にある、ちょっと懐かしい感じの哀愁と落ち着いた空気感が担保された、淡い木漏れ日的情感のサウンドを展開。なんてことはない普通の日常の中の、ちょっとした素敵な出来事や幸せを描く、プライヴェートでこじんまりとした優しいイメージと、年齢と経験が積み重なった普遍性のようなものが交叉。楽曲も演奏も特段に強いインパクトではないが、力みのない澄んだボーカルとシンプルで涼やかなアンサンブルが、そこはかとなく滲み出るエレガントな雰囲気に収束。どうってことのない懐かしい感じがともかくも心地好い、チャーミングで美しいサウンドの好盤と思う。
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輸入盤
(Folk&Folk Rock/Folk / Digi-Sleeve CD(2022) / Mary Hopkin Music/UK)