USAのドラッグ・シティから、限定12インチ・アナログEPでのリシュー。ジョアンナ・ニューサムはカリフォルニア州ネヴァダ・シティ出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ハープの弾き語りを基本スタイルとして02,03年に自主制作盤のミニ・アルバムを2枚リリース後、04年にドラッグ・シティ・レーベルから本格的にデビューして以降は、ハープの弾き語りに弦・管楽器のチェンバー・アンサンブルやプログレ色のあるバンド形態を交えた独自のサウンドを確立しながら活動を続けている。本作は、11年にリリースされた片面オンリー／1曲の12インチEPで、ジョアンナのハープの弾き語りによるシンプルな演奏。収録曲の「ホワット・ウィー・ハヴ・ノウン」は、元々03年のセカンド・ミニ・アルバム「ヤーン・アンド・グルー」に収録されていた曲で、04年にドラッグ・シティからリリースされた2曲入CDシングル「スプラウト・アンド・ザ・ビーン(04年「ミルク・アイド・メンダー収録)」のカップリング曲としてもリリースする際に、新たに再録したリメイク・ヴァージョンで、今回改めてアナログ盤でのリリースとなった。オリジナルもハープ弾き語りなので、アレンジにそれ程大きな違いはないのだが、淡々としたつぶやくようなシンギングでくすんだ感じが強かったオリジナルに比べ、少しゆったりしたテンポで3拍子のリズムがクッキリとしていて、つぶやき調が語り調になった感じのボーカルも、表情が豊かで彩りが増している印象。概ね淡々とした淡い情感はそのままで、けっこう心地好い佳曲。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Acid Folk/SSW,Folk / 12inch Vinyl EP(2011) / Drag City/USA)
