フランスのペイガンズ・ミュジカから、見開きデジスリーヴでのリリース。シュペール・パルケはオーヴェルニュ地方クレルモン・フェラン出身のグループで、ルイ・ジャック(ex.ラ・プレイラ,etc)が中心となって11年頃に結成されている。15年にファーストをリリース後、地元オーヴェルニュ圏のトラッドを基調に、ブールドン(ハーディ・ガーディとシュルティを合体させたような自作プリペアド楽器)やヴィオール、キャブレット(フレンチ・バグパイプ)、バンジョー等に、エレクトロニクス(アナログ・シンセ、リズムボックス他)を絡めてラジカル・トラッド的サウンドを展開する面白い存在。本作は、19年にリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、ファーストから不変のジャック、アントワーヌ・コニェ(ex.ジェリコ,etc)、シモン・ドルーアン(ex.ジハード,ラ・プレイラ,etc)、ジュリアン・バラタイの4人編成。概ね、マイナー調のトラッド然としたリフ&フレーズ、メロディが、ギスギスした中世古楽的ドローン感に収束する、エレクトロニクス・アシッド・フォークとでも呼べるサウンドを展開。例えば、ガルマルナやヘドニンガルナ方面の北欧ラジカル・トラッド的要素と、マリコルヌやアラン・スティーヴェル方面の先鋭的なフレンチ・トラッド的要素の融合という印象で、民衆の集合無意識的情感を内包した重厚なメロディが、ダンサブルではないがトランシーなリズムの上で独特の躍動を見せる。一体となって盛り上がりを担保するアンサンブルもバンド感十分で、時間の流れと空気の色が変わる、正しくサイケな好盤と思う。濃密でカッコよし!。
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(Trad&Folk/French Trad,Radical Trad,Electronics / Digi-Sleeve CD(2019) / Pagans/France)