韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、英文ライナー・インサート入、オビ付。ヘッジホッグ・パイはニューカッスル出身のグループで、マイケル・ドゥーナンとジェド・グライムズが在籍していたドゥーナン・ファミリー・バンドを母体として、69年に結成されている。ジャック・ザ・ラッドやダンドゥ・シャフトの関連バンドとしても知られていると思う。本作は、74年にUKラバー・レコードからリリースされた単独名義ファースト・アルバムで、71年のトニー・キャプスティックとの連名作品「ヒズ・ラウンド」に続く2作目。メンバーは、ドゥーナン、グライムズ、マージ・ラックリー、スチュ・ラックリー、マーティン・ジェンキンス(ex.ダンドゥ・シャフト,etc)の5人編成、プロデュースはリック・ケンプ(ex.スティーライ・スパン,etc)。概ね、トラッド・チューンを軸としたエレクトリック・トラッドを展開していて、初期スティーライのギスギスしたオーセンティックなトラッド感と、「フル・ハウス」、「エンジェル・デライト」期のファエアポート・コンヴェンション的技巧演奏が交叉。エレキ&アコースティック・ギター、マンドリン・チェロ、ヴァイオリン、ベース、フルートを中心としたアンサンブルは非常に達者で、マイク・オールドフィールド調ギターも含めプログレ的アレンジのハマりも十分。少しこもり気味の音質に一言ある向きもいるかも知れないが、それが味わいとしても成立していて、ともかくも演奏のカッコいいエレクトリック・トラッド系好盤と思う。
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輸入盤
(Trad&Folk/British & Electric Trad,Progressive / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)