USAのルネッサンス・レコードから、2枚組でのリリース。ルネッサンスは、キース&ジェーン・レルフ達のオリジナル・ルネッサンス消滅後、マイケル・ダンフォードとアニー・ハズラムをキーパーソンとして再編されたグループで、メンバーも音楽性も異なる別のグループといってよいと思う。本作は、タイトル通り78年6月18日にニュージャージー州パサイックのキャピトル・シアターで行われたコンサートをフル収録した2CD発掘ライヴ盤で、わりと知られた著名ブートレグ音源の初オフィシャル・リリース盤、FMラジオ放送用音源なので音質もバランスもよい。メンバーは、セカンド以降不変のアニー、ダンフォード、ジョン・タウト、ジョン・キャンプ、テリー・サリヴァンの5人編成。丁度「四季」リリース後のタイミングだが、「四季」から3曲、「プロローグ」から1曲、「燃ゆる灰」から2曲、「運命のカード」から3曲、「シェラザード夜話」から1曲、「お伽噺」から2曲と、「四季」までの6枚のアルバムからのバランスのよいセレクトで、わりと代表曲&著名曲が並んでいる感じ。「四季」の3曲はほぼスタジオ盤に準じたアレンジだが、過去曲は適時捻りを加えたアレンジも交えて展開していて、曲によってはスタジオ盤とちょっと違うテイストを楽しめたりもする。アニーの声は申し分なく伸びやかで美しく、弾き過ぎる一歩手前のベースもいい塩梅で、相変わらず堅実なギターや流暢なピアノ&キーボードも含め、安定したアンサンブルを堪能出来る。全体に、スタジオ盤の抒情感を担保しつつライヴ然とした臨場感も十分で、ルネッサンス愛好家は勿論、クラシカル&シンフォニック・プログレ系愛好家は素直に楽しめる好ライヴ盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Classic / Jewel-case 2CD(2023) / Renaissance Records/USA)