ドイツのレパートリーから、70年のシングル両面2曲(B面はアルバム未収)をボーナスで加えての、08年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、折込みインサート付。音質はクリアで迫力もあって非常によい。このオリジナル・ルネッサンスは、元ヤードバーズのキース・レルフとジム・マッカーティが、68年に結成したフォーク・デュオのトゥゲザーを母体として、レルフの妹のジェーン・レルフ、ジョディ・グラインド、スティームハマー等のルイス・セナモ、ナッシュヴィル・ティーンズ等のジョン・ホークンが加わる形で69年に結成されたグループで、アニー・ハズラム&マイケル・ダンフォードのルネッサンスとは、勿論関連はあるが別のバンド。本作は、69年にUKアイランドからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のキース、ジェーン、マッカーティ、セナモ、ホークンの5人編成、プロデュースはヤードバーズの僚友ポール・サミュエル・スミス。ギター&ボーカルのキースとボーカルのジェーンが中心という訳ではなく、むしろホークンの独特の響きのピアノとセナモのメロディアスなベース、キレのよいマッカーティのドラムの絡みが絶妙で、クラシカルな要素とフォーク・ロックの要素が上手いマッチングを見せる。全体に湿った英国の香りが漂い、くぐもったブリティッシュ・ロックならではの重たい雰囲気が支配しているが、楽曲がともかくも嫌味なく抒情的で、クラシック色がプログレ然とした佇まいに収束する好盤と思う。1曲目のピアノとベースのイントロからすでにスリリングで、この引き締まった情感と流暢な演奏は、素直に心地好くてカッコいい。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Classic,Folk Rock / Paper-Sleeve CD(2008 Re-master) / Repertoire/German)