UKのインナー・サンクタム/アトランティック・モーションから、79年アルバム未収シングル両面2曲とライヴ音源1曲、87年のゴドフリーとスチュワートの共作音源1曲の、計4曲をボーナスで加えてのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアでよい。エニドは、バージレー・ジェームス・ハーヴェストのオーケストラ・アレンジ等を担当していたロバート・ジョン・ゴドフリーが、73年にロンドンで新たに結成したグループで、ゴドフリー以外のメンバーの数多の変遷を経ながら現在も活動を続ける、ブリティッシュ・クラシカル・プログレ系のビッグ・ネームの1つ。本作は、78年にUKパイからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、ゴドフリー、ステファン・スチュワート、フランシス・リカリーシュ、ウィリアム・ギルモア、テリー・パック、デイヴ・ストーレイの6人編成を基本に、曲によってトニー・フリーアが適時ゲスト参加。全体に、絵に描いたようなクラシカル・シンフォニック・プログレを展開していて、ゲストの木管を交えた交響曲的な1曲目から素直に圧巻。動から静へ、静から動へのダイナミズムが見事で、エレガントなフレーズやメロディが次々と畳み掛けるように繰り出され、格調高い盛り上がりの果てに文字通りのクラシカルな美しさのピアノが鳴り響くといった、小憎らしいクラシック・プログレ然とした演出を堪能出来る。ともかくも正調クラシックかつ壮大なサウンドで、クラシカル&シンフォニック・プログレ愛好家なら、文句なしに楽しめるだろう好盤と思う。
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(Progressive/Classic,Symphonic / Jewel-case CD(2011) / Inner Sanctum/UK)