UK/EUのマッドフィッシュ/スナッパーから、デジパックでのリリース。キャラヴァンはケント州カンタベリー出身のグループで、ワイドル・フラワーズの発展的解散の産物として、最後のメンバーだったパイ・ヘイスティングス、リチャード・シンクレア、リチャード・コフランを軸に68年に結成された。ソフト・マシーンやゴング、エッグと共にカンタベリー人脈の柱の1つで、幾度かの活動休止期間を経ながらも現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、21年にリリースされた新作アルバムで、14年「パラダイス・フィルター」から7年振りの作品。メンバーは、前作からのヘイスティングス、ジェフ・リチャードソン、ヤン・シェルハース、マーク・ウォーカー(ex.オレゴン,NDRビッグ・バンド,etc)の4人に、リー・ポメロイ(ex.ELO,イット・バイツ,etc)がヘルプでベースを担当、ジミー・ヘイスティングスも曲によって適時ゲスト参加、プロデュースはパイの息子のジュリアン・ヘイスティングス。概ね、近年のプログレ・ポップ路線をキープした、耳触りの柔らかいジェントリーなサウンドを展開していて、メインストリーム調とは一味違うカンタベリー的エレガントさのポップネスと、バンド感が担保されたセッション色内包の小気味よい演奏が交叉。コロナ対策に気を使いながら、リモートではなくスタジオに集合して対面レコーディングを敢行したとあり、従来通りの雰囲気のよい空気感や、軽さと重厚さが妙なバランスでミックスされたアンサンブルは健在。結局どこを聴いてもキャラヴァンらしさ十分で、この線としては素直に楽しめる仕上がりと思う。ともかくも丸い音色が心地好い。
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輸入盤
(Progressive/Pops,Canterbury / Digi-Pack CD(2021) / Madfish/UK,EU)