UKのマッドフィッシュ/スナッパー・ミュージックから、ブック型デジパックでのリリース。スティーヴ・ヒレッジはロンドン出身のギタリストで、プログレ系リスナーには何よりゴンクでの活動で知られていると思うが、アザッケル(ユリエル)、カーン、システム7の他、ソロ活動でも名を馳せるカンタベリー・ロックのビッグ・ネームの1人。本作は、タイトル通り79年6月23日のグラストンブリー・フェスティヴァルでのライヴ音源を収録した発掘音源盤で、ヒレッジ本人のアーカイヴ・テープスからの初の全長版。メンバーは、ヒレッジ、ミケッテ・ジラウディ、デイヴ・スチュワート、ポール・フランシス(ex.ポール・ウェラー,ミッジ・ユーロ,etc)、アンディ・アンダーソン(ex.ホークウインド,ザ・キュアー,etc)の5人編成。この後「オープン」を制作するメンバーで、「L」、「モチヴェイション・レディオ」と「グリーン」からの曲を軸に、ゴング時代の曲やジミヘンのカヴァー、「オープン」からの先行披露曲も交えたセレクト。「グリーン」時にヒレッジ本人が提唱した『スペイシー・ファンク』という言葉通りのサウンドで、適度なハネ具合のファンキーなリズム隊に乗せて、エレガントなスペイシーさのシンセ&エレクトロニクス、バタ臭くならないブルージーさのギターが飛び交う。楽曲のプログレ感を担保しつつ、ダンサブルなファンク感とトリッピーなサイケ感を上手にミックスしてパーティ感を演出するという、おそらくこの人にしか出来なかったかも知れないサウンドスケープ。バンド感十分のアンサンブルは素直にカッコよく、流していて心地好い好ライヴ盤と思う。音質・バランスも問題ない。ポーランド・プレス盤。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Canterbury / Digi-Pack CD(2022) / Madfish/Snapper Music/UK,Poland)