UKのKスコープから、デジパックでのリリース。ゴングは、ソフト・マシーンやキャラヴァンと共にカンタベリー・プログレの根幹をなすグループで、ソフト・マシーンのフランス・ツアーからのイギリスへの帰国の際に、ドラッグ所持で入国を拒否されたデイヴィッド・アレンが、そのままソフト・マシーンを脱退してフランスに戻り、恋人のジリ・スマイスやフランスのミュージシャン達と結成した。数多のメンバー変遷を経ながら、アレン他界後の現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、23年にリリースされた新作で、メンバーは、16年「リジョイス!、アイム・デッド!」以来不動のカヴース・トラビ(ex.ナイフワールド,etc)、ファビオ・ゴルフェッティ、イアン・イースト、デイヴ・ステュート(exジェード・ウォリアー,etc)、チェブ・ネットルズの5人編成を基本に、曲によってサスキア・マックスウェル、フランク・ビングが適時ゲスト参加、ビングとバンドの共同プロデュース。「リジョイス!~」以降の往年のゴング調回帰サウンドの流れの上ではあるが、グランジ調ギターやポスト・ロック調トランス感、60年代調テクニカラー・サイケ感なども適時織り交ぜ、何かしら彩り鮮やでトリップ色豊かな仕上がり。今回、エレクトロニクスやシンセ方面のクレジットはないが、アンビエント調のスペイシー感も十分に担保されていて、グリッサンド・ギターのハマりも殊の外上々。随分と熟れてきた感のあるアンサンブルは素直にカッコよく、変拍子も交えた畳み掛けるアレンジと楽曲も濃密で、従来のゴング的でユーモラスなリフ&フレーズやメロディ、カンタベリー的でエレガントなサイケ感の整え方は見事。正しくサイケでなかなかの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Canterbury / Digi-Pack CD(2023) / K Scope/UK)