UK/EUのKスコープから、デジパックでのリリース。ゴングは、ソフト・マシーンやキャラヴァンと共にカンタベリー・プログレの根幹をなすグループで、ソフト・マシーンのフランス・ツアーからのイギリスへの帰国の際に、ドラッグ所持で入国を拒否されたデイヴィッド・アレンが、そのままソフト・マシーンを脱退してフランスに戻り、恋人のジリ・スマイスやフランスのミュージシャン達と結成した。数多のメンバー変遷を経ながら、アレン他界後の現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、16年にリリースされた新作で、メンバーは、前作からのカヴース・トラビ(ex.ナイフワールド,etc)、ファビオ・ゴルフェッティ、イアン・イースト、デイヴ・ステュート(exジェード・ウォリアー,etc)の4人に、新たにチェブ・ネットルズを加えた5人編成が基本で、曲によってスティーヴ・ヒレッジ、ディディエ・マルエブ、グラハム・クラーク等が適時ゲスト参加。アレン他界後の初の作品だが、トラビやステュートを中心としたアンサンブルが熟れてきていて、アレン在籍時のフリーク・アウト感は薄れているものの、サイケ感は十分に担保されている印象。ともかくも、トラビとゴルフェッティのギター・アンサンブルとステュートのベースが上等で、堅固なドラムや管楽器の浮遊感も申し分なく、タイトで引き締まった演奏は素直にカッコいい。この、全体に漂う端正かつ真っ当なプログレ感には、ゴングとしてはちょっとストレートなプログレ色が強すぎて、もう少し遊び感覚が欲しいという人もいるかも知れないが、ゴング的なる要素は随所に鏤められていて、当世風ゴングの新しい姿として大いに祝福できる好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Canterbury / Digi-Pack CD(2016) / K-Scope/UK,EU)