UKのエソテリックから08年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。エッグは、ユリエル(aka.アザッケル)からスティーヴ・ヒレッジがケント大学進学の為に脱退後、残ったデイヴ・スチュワート、モント・キャンベル、クライヴ・ブルックスの3人が68年に新たに結成したグループで、ソフト・マシーンやゴング、キャラヴァンと共にカンタベリー人脈の根幹を成すバンドの1つ。本作は、70年にUKデラムからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「優雅な軍隊」。メンバーは、前述のスチュワート、キャンベル、ブルックスのトリオを基本に、曲によってボブ・ダウンズ、トニー・ロバーツ、ヘンリー・ロウサー等が適時ゲスト参加、プロデュースはニール・スレイヴン。ファーストの実験性やクラシカルな手法を多分に残しつつも、よりキャッチーで印象的なメロディやフレーズを随所に織り込むことによって、非常に耳触りのよい聴きやすい作品となった。1曲目「ニューポート病院への訪問」のメイン・パートでの、ベースのドライヴ感と丸くジェントリーなボーカル、独特の音色で響く深味のあるオルガンや、4曲目の組曲「小品集第3番」での、クラシカルなテーマの様々なヴァリエーション等々、濃密で強いオリジナリティが感じられる。ナイス辺りとは一味違う、キャンベルの持ち込んだクラシック的手法と、スチュワート主導のジャズとロックをハイブリットさせるという試みが見事に結実していて、カンタベリー然としたエレガントな雰囲気と、柔らかくて耳触りの心地好いサウンド・メイキングも含め、わりと文句なしの好盤と思う。TESオビ・解説付
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(2008 Re-master) / Esoteric/UK)