オランダのSOSSから、見開きデジスリーヴでのリリース。スーパーシスターは、ハーグのグローティスス大学の学生バンドだったプロヴォケイションを母体として、68年に結成されたグループで、オランダ出身ながらかなりカンタベリー色の強いサウンドを展開した。本作は、26年にリリースされたライヴ・アルバムで、22年5月7日にアイントホーフェンのフリッツ・フィリップス・ムジークヘボウで行われたライヴ音源が収録されている。メンバーは、ロベルト・ヤン・スティップス、リニュス・ヘリツェン(ex.ゴールデン・イアリング,etc)、レオン・クラーセ(ex.ピルグリムズ,パワープレイ,etc)のトリオ編成で、ヤン・スティップスとアート・リンク(おそらくマネージャー)の共同プロデュース。1,4,9曲目辺りの著名曲を中心とした70年代の曲に、22年時点で最新作だった「Retsis Repus: Projekt 2019」からの曲を交えたセレクト。まあ、概ね健在というか、それとわかるが適度にアレンジを変えた過去曲と、過去曲とは少しだけテイストを異にする再編後の曲が、結局はシームレスにつながっていて、ソフィスティケトされたサイケ感が結果としてカンタベリー色を十分に担保している印象。さりげないバカテクさとエレガントなユーモラスさの同居は、このバンドの従来からの個性で、その根幹の揺るがなさが流暢なアンサンブルに滲み出る様は素直にカッコいい。オルガンを主軸とするキーボード群の音色は相変わらず心地好く、リズム隊のハマりのよさも上々で、カンタベリー系愛好家ならまず持って楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤
(Progressive /Psyche,Canterbury,Jazz Rock / Digi-Sleeve CD(2026) / Soss/Holland)