オランダのSOSSから、見開きデジスリーヴでのリリース。スーパーシスターは、ハーグのグローティスス大学の学生バンドだったプロヴォケイションを母体として、68年に結成されたグループで、オランダ出身ながらカンタベリー色の強いサウンドを展開した。本作は、タイトル通り72年7月1日にデン・ハーグのスヘフェニンゲン・サーカス・シアターで行われたライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、メンバーは、ロベルト・ヤン・スティップス、サーチャ・ファン・ギースト、ロン・ファン・エイク、マルコ・フロイクの4人編成、プロデュースはハンス・ファン・オーステルハウト。ポリドール・レーベルによるライヴ・アルバム用の公式レコーディング音源ということもあって、音質はクリアでバランスも申し分なく、6曲目のみが当時ポリドールのオムニバス盤「スーパースターシャイン Vol.3」に収録されたが、他は全て今回が初出。サード「プディング・エン・ギーステレン」リリース直後で、そのサードからの3曲も含め、非常に端正でノリのよい演奏を堪能出来る。いい塩梅に歪ませたハモンド・オルガン、コロコロした丸いエレピ、くぐもっていて柔らかいフルート、安定したドライヴ感を放つリズム隊によるアンサンブルは素直にカッコよく、かなり濃密で上手くて上等。初期ソフト・マシーンと「アンクル・ミート」期のザッパ&マザーズをゴタ混ぜにしたような楽曲、畳み掛けるアレンジとエレガントな雰囲気も含め、やはり非常にカンタベリー的という印象で、スタジオ盤に準じながらもインプロを交えたちょっと違うアレンジもとても楽しめる。ともかくも文句なしの好ライヴ盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Canterbury / Digi-Sleeve CD(2021) / SOSS Music/Holland)