UKのビリーヴァーズ・ローストから、スキンタッチ紙&見開きデジスリーヴでのリリース。マット・ベイバーは、おそらくマンチェスター(またはその近郊)出身の鍵盤&打楽器奏者で、マンチェスターのチェサムズ音楽学校とオックスフォード・ブルックス大学で鍵盤&打楽器を修めた後、02年にブラッド・ワイスマン等とアンティーク・シーキング・ナンズ(ASN)を結成した。ASNから発展したサンギン・ハムやジョフ・ウィンクス・バンドでも活動している。リチャード・ワイルマンは、おそらくウィルトシャー州スウィンドン出身のマルチ奏者で、ロルナ・カンバーランドとのライヴス・アンド・タイムズやア・ニュー・アイデア・オブ・ヘヴンで90年代初期から活動を開始、現在はカルダ・エストラを主軸に、カヴース・トラビ(ex.ナイフワールド、ゴング,etc)とのデュオやソロ活動も行っている。本作は、24年にリリースされたデュオ名義セカンド・アルバムで、メンバーは、ピアノ、キーボード、ドラム、その他のベイバー、ギター、ベース、クラリネット、ボーカル、その他のワイルマンのデュオ編成と思われる。概ね、カンタベリー・ライクなポップ&サイケ感を基調に、ポスト・ロック調のソリッドな演奏とストレンジ色内包のサロン・チェンバー色が、わりと独特のバランスで交叉。22年ファースト「ベイバー/ワイルマン」の延長線上ではあるが、よりカンタベリー的プログレ感が増してチェンバー色が薄まっていて、その意味ではカルダ・エストラやサンギン・ハムとも近からず遠からずの印象。アンバーで涼やかな音色のピアノが、ミニマリスティックに響き渡る透明感はともかくも心地好く、アンビエントとプログレの狭間に佇むエレガントな好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Ambient,Canterbury / Digi-Sleeve CD(2024) / Believers Roast/UK)