ドイツのレパートリーから、08年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。3000枚限定プレスの見開き紙ジャケ仕様、ヴァーティゴ・ロゴマーク入、インサート付。音質はクリアかつ迫力もあって非常によい。ジェントル・ジィアントは、元サイモン・デュプリー&ザ・ビッグ・サウンドのシャルマン3兄弟を軸に、70年にロンドンで結成されたグループで、変拍子とポリリズムを多用する独自のスタイルを確立、現在でも一定の人気と知名度を保つビッグ・ネームの1つ。本作は、72年にUKヴァーティゴからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前作からのデレク・シャルマン、ゲイリー・グリーン、ケリー・ミネア、レイ・シャルマン、フィル・シャルマンの5人に、新たにマルコム・モーティマー(ex.コロシアム,etc)を加えた6人編成。タイトル通り、幼馴染みの3人の少年達が共に遊び成長し、やがて別々の道を歩んで行く姿を描いたトータル・コンセプト作品で、変拍子を多用した複雑な楽曲とアレンジの洗練感と、いかにもヴァーティゴ的なブリティッシュの湿った田舎臭さが、何とも独特のマッチングを見せるサウンド。基本的にこのバンドの作品には駄作はなく、斉藤千尋氏の言葉を借りれば『聴き流せる複雑なサウンド』だが、引っ掛かりは多いのに聴き流すことも出来るというのはかなり希有なことというか、ある意味魔法のような耳馴染み感覚を体験出来る。初のセルフ・プロデュースということもあってか、全体に少しイモっぽい印象もあって、それがまた奇妙な味わいを生んでいて面白い。ともかくも好盤と思う。
輸入盤/限定3000枚プレス/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Canterbury,Pops / Paper-Sleeve CD(2008 Re-master) / Repertoire/German)