UKのマッドフィッシュから、26年新規リマスター&リミックスでのリシュー。スリップケース付で、ここではそのスリップケースを載せた。ジェントル・ジィアントは、元サイモン・デュプリー&ザ・ビッグ・サウンドのシャルマン3兄弟を軸に、70年にロンドンで結成されたグループで、変拍子とポリリズムを多用する独自のスタイルを確立、現在でも一定の人気と知名度を保つビッグ・ネームの1つ。本作は、73年にUKのWWAからリリースされたフィフス・アルバムで、メンバーは、前作と同じデレク・シャルマン、ゲイリー・グリーン、ケリー・ミネア、レイ・シャルマン、ジョン・ウェザース(ex.アイズ・オブ・ブルー,ビッグ・スリープ,etc)の5人編成、バンドのセルフ・プロデュース、今回のリマスタリング&リミキシングにはデレクが関わったようだ。ライヴでの定番となった「ザ・ランナウェイ」を始めとして、タイトル曲の「イン・ア・グラス・ハウス」や「エクスペリエンス」などの、文句なしにカッコいいお馴染みのナンバーが並ぶ。ヴィブラフォンとパーカスに美しいコーラスが重なる「アン・インメイツ・ララバイ」も、ミネアの柔らかいリード・ボーカルが相俟い、奇妙な浮遊感と不思議な雰囲気を放っていて、あるでは意味正しくサイケ。歌詞はわりと難解で、どの曲も変拍子というよりはポリリズムの妙が圧巻だが、意味が通るようで判らない歌詞と、やれそうに聴こえてやってみるととても難しいポリリズムのマッチングは見事で、斉藤千尋氏の云う通り『これほど複雑で変テコなのに、ここまでポップなのはもはや芸』。リフやフレーズ自体はB級感があって、キャッチーなメロディとの組み合わせ方と配置、着想自体にも匠の技が感じられる。エンボス加工&セルロイド貼りの変形スリーヴだった、オリジナルLPのプレミアム云々を抜きにしても、全体にバランスのとれた大好盤と思う。素晴らしい!。ポーランド・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Canterbury / Jewel-case CD(2026 Re-master&Reimx) / Madfish/UK,Poland)