UKのウインターフォールド・レコードから、79年の未発表アウトテイク音源1曲をボーナスで加えての、限定ペーパースリーヴ&CD+DVDの2枚組でのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、17年新規リマスター&リミックス音源。ビル・ブルーフォードはケント州セヴンオークス出身のドラマーで、イエス、キング・クリムゾン、ジェネシス、U.K.等々を渡り歩いた解説不要のビッグ・ネーム。ブルーフォードは、77年のファースト・ソロ「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」のアネット・ピーコック以外の4人、ブルーフォード、デイヴ・スチュワート(ex.エッグ,ハットフィールド&ザ・ノース,ナショナル・ヘルス,etc)、アラン・ホールズワース(ex.イギンボトム,テンペスト,ソフト・マシーン,ニュークリアス,etc)、ジェフ・バーリン(ex.パトリック・モラーツ,etc)が新たに結成したグループ(ブルーフォードとホールズワースはU.K.経由)で、本作は79年にUKポリドールからリリースされたファースト・アルバム。リミックスはジャッコ・ジャクスジク、17年の8枚組ボックス「シームス・ライク・ア・ライフタイム・アゴー」のバラ売り。すでにU.K.のライヴで演奏していた「フォーエヴァー・アンティル・サンデー」や「サハラ・オブ・スノー」も含め、U.K.のプログレ色と「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」のジャズロック/フュージョン色が絶妙のマッチングを見せるインスト・ジャズロック・プログレを展開。19拍子の「ヘルズ・ベルズ」や美しい「サハラの雪」を始めとして、文句なしの演奏性の高さと洗練感があって、変拍子&ポリリズムを交えた小粋かつ端正な演奏は素直にカッコよく、テンションの高さも申し分なく圧巻の好盤と思う。尚、「フォーエヴァー・アンティル・サンデイ」のヴァイオリンは、クレジットにはないがエディ・ジョブソンらしい。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Fusion,Canterbury / Paper-Sleeve CD(2019 '17 Re-master&Re-mix)+DVDA(NTSC/R0) / Winterfold Records/UK)