USAのムーンジューン・レコードから、3面開きデジスリーヴ&2CDでのリリース。ソフト・ワークスは、エルトン・ディーン、ヒュー・ホッパー、ジョン・マーシャル、アラン・ホールズワースの4人が02年に集結した『ほぼ再結成ソフト・マシーン』で、契約上の問題でソフト・ワークスとなった(ソフト・マシーン使用権利は当時カール・ジェンキンスが保持)。本作は、タイトル通り03年8月11日の大阪なんばハッチでのライヴを、アンコールも含めて完全収録した2枚組ライヴ盤で、メンバーは、前述のディーン、ホッパー、マーシャル、ホールズワースの4人編成。03年5月にリリースされた「アブラカダブラ」のプロモーション・ツアーで、当時ライヴ録音したもののホールズワースがリリースに難色を示してオクラ入となったが、この度許諾されて20年に発掘音源としてリリースされた。ディーンのナインセンス時代のセルフ・カヴァー、「セヴン・フォーマリー」も含めた「アブラカダブラ」収録曲群を中心に、ホイッパー時代の定番「キングス&クイーンズ」、「フェイスリフト」等を交えたセレクトで、ディーンとホールズワースはまずまずのパフォーマンスを披露。マーシャルも十分に安定してボトムを支えているが、おそらくそれなりに炸裂しているであろうホッパーのバランスが小さく、ともかくもベースの太さと音量が不足している印象で、その辺りは少し残念。とはいえ、どちらかというとフリーキーなディーンと、概ねバカテク・フュージョン的なホールズワースの対比は面白く、各々の演奏自体は真っ当かつ上等で、ソフト・マシーンやホールズワースが好きな人は勿論、バカテク系愛好家もまずまず楽しめるのではと思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Canterbury / Digi-Sleeve 2CD(2020) / Moonjune Records/USA)