UKのエソテリックから、09年新規24ビット・リマスターでのリシュー。ギルガメッシュは、ジャズ畑やアサガイで活動していたアラン・ガウエンが中心となって、72年にロンドンで結成されたグループで、ハットフィールド＆ザ・ノース、ナショナル・ヘルス、ソフト・ヒープ、ソフト・マシーン、ターニング・ポイント、ニュークリアス、キース・ティペット・グループ等々、多くの関連・派生バンドを持つ。流動的なメンバー交代や休止期間を経て、75年と78年に2枚のアルバムをリリースした。本作は、78年にUKチャーリーからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーはガウエン、フィル・リー、ヒュー・ホッパー、マイク・トラヴィスの4人編成。75年のファースト後に一旦解散、ガウエンはハットフィールドの面々と共にナショナル・ヘルスを結成するが、ファースト・アルバムの録音後にガウエンは脱退、ソフツ残党のホッパーやエルトン・ディーンと共にソフト・ヒープを結成、平行してギルガメッシュを再編するという流れ。ファーストに比べよりジャズ色が強い印象だが、独特のメロディアスさは担保されていて、ガウエンの端正なキーボード群とホッパーのウネウネ・ベース、リーの丸いギター、トムキンスの細かいドラムによる演奏は非常に流暢かつ濃密。妙なサイケ感を伴ったハミ出し感も含め、全体にわりと素直にカッコよく、くぐもったアンバー感も耳に心地好い、派手ではないがカンタベリ－・ジャズ・ロックの好盤と思う。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(2009 24bit Re-master) / Esoteric/UK)
