オーストリアのオーストリア・レコード・ファインダーからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。ズーは68年にパリで結成されたグループで、トリアングルやマルタン・サーカス、クルシフェリクス等々と並んで、初期フレンチ・ロックを牽引したバンドの1つ。本作は、70年にフランスのリヴィエラからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、イアン・ベラミー(ex.クリアライト,etc)、ミシェル・ボンヌカレール(ex.オフュークス,etc)、アンドレ&ミシェル・エルヴェ兄弟(ex.ZOU,etc)、ミシェル・リポーシュ(ex.エマニュエル・ブーズ,ヴァンゲリス,etc)、ダニエル・カルエ、クリスチャン・ドヴァーの7人編成、ベルナール・ド・ボソンとフィリップ・ローの共同プロデュース。概ね、前作同様のブルースとスワンプを基調としたファンク・ブルース・ロック方面で、全体にかなり演奏が上手く、少しプログレ色もあるアレンジも非常に洗練感されていて、英詞ボーカルということもあってフランスのバンドには聴こえない。リポーシュとカルエが、曲によってヴァイオリンをブラスに持ち替えていて、ツイン・ヴァイオリンの曲はクロスオーヴァー色が、ツイン・ブラスの曲はファンク色が強いといった印象。ソウルフルでくっきりしたシャウト・ボーカル、B級ハード色のあるギター・リフ、ファンキーでヘヴィなリズム隊、初期マグマ的なブラス、流暢なキーボードやヴァイオリンによる演奏は素直にカッコよく、このゴタ混ぜの見事なマッチングはかなり面白い。ブルース&ハード・ロック愛好家や、ある程度年季の入ったリスナーなら、けっこう楽しめるだろう掘出し物的好盤と思う。カッコよし!。
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(Blues&Swamp/Funk,Blues,Crossover / Jewel-case CD(2011) / Austria Record Finder/Austria)