韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、英文ライナー・インサート入、オビ付。ズーは68年にパリで結成されたグループで、トリアングルやマルタン・サーカス、クルシフェリクス等々と並んで、初期フレンチ・ロックを牽引したバンドの1つ。本作は、69年にフランスのバークレーからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ジョエル・ダイデ、ピエール・ファネン、ミシェル・ボンヌカレール、アンドレ&ミシェル・エルヴェ兄弟(ex.ZOU,etc)、ミシェル・リポーシュ(ex.エマニュエル・ブーズ,ヴァンゲリス,etc)、ダニエル・カルエ、トニー・カナル、クリスチャン・ドヴァーの9人編成、ベルナール・ド・ボソンとフィリップ・ローの共同プロデュース。フランスにはわりと珍しい、ブルース・ロックと呼べるサウンドなのだが、サイケ、プログレ、ファンクの要素もゴタ混ぜに混淆されていて、ちょっと独特の感じ。カッコいい弾きまくりも見せるサイケなオルガン、ファズなのに下品にならないブルージーなギター、ジャジー&ファンキーで上等なリズム隊に、ブラスとヴァイオリンが交叉して、達者でソウルフルな英語ボーカルが乗っかる。全体にリズムがよくてグルーヴ感も十分、アレンジも凝っていてオシャレな雰囲気は、例えばコロシアムのようには泥臭くならないブルースの料理法という意味で、ブリティッシュ系とは一味違う、この後プラシーボ辺りに継承されていくヨーロッパ大陸のセンスといえるかも知れない。演奏と展開は文句なしにカッコよく、洗練感はあるが軽過ぎず、ある程度年季の入ったリスナーならかなり楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Psyche,Blues,Funk,Progressive / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)