韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。ランディ・パイはハンブルク出身のグループで、元ラットルズのディッキー・タルラッハやマンフレート・ティジー・ティエール(ガッシュ経由)が中心となって73年に結成されている。当時のジャーマン・ロックにはわりと珍しい、ブルース、ファンク、ソウル、プログレのゴタ混ぜハード&ポップ系サウンドを展開した。本作は、77年にUSA/ドイツのポリドールからリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、タルラッハ、ティエール、ジャン・ジャック・クラヴェッツ(ex.フランピィ,etc)、フランク・ディーズ(ex.アーマゲドン,アトランティス,エマージェンシー,etc)、ピーター・フレンチ(ex.リーフ・ハウンド,アトミック・ルースター,カクタス,etc)の5人編成、プロデュースはスペンサー・プロッファー。フレンチとディーズの加入が、若干のハード・ロック風を吹かせているものの、あくまで基調はAORファンク・ロック路線で、ティナ・ターナー等で知られるプロッファーの下、ハリウッドでレコーディングされたハード・フュージョン的仕上がりのサウンドという印象。ディーズのギターは、ハード時代の武骨さは残っているがそれなりに馴染んでいて、クラヴェッツの流暢なキーボード群もリズム隊のノリのよさも変わらず上等だが、フレンチのボーカルがおそらく16ビートに乗り切れておらず、結果としてそれが妙な味わいを生んでいて、結局煮え切らなさ十分で面白い。フォース後グループは解散、フレンチは78年にソロ・アルバムをリリース、クラヴェッツはウド・リンデンベルクのバック・バンドを経て、ディーズとともにエリック・バードンズ・ファイアー・デパートメントへ。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Funk,Blues,AOR,Fusion / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)