ドイツのCMP/GTRから、04年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。ピース&クワイエットはフロリダ州マイアミ出身のグループで、ザ・バードウォッチャーズやラゾール・エッジ関連人脈のメンバー達が中心となって、69年頃に結成されたらしい。本作は、71年にUSAキネティックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、リック・スティーレ、ロジャー・パヴリカ、チャック・ウィズロウ、ジム・トリヴァー、グレッグ・ウィリアムズの5人編成を基本に、1曲でジェリー・グッドマン(ex.ザ・フロック,マハヴィシュヌ・オーケストラ,etc)がゲスト参加、プロデュースはラリー・ファーロン。素直にカッコいいハード・ロック調の1曲目、ほとんどオールマン・ブラザーズのようなヘヴィ・ブルース調の3,6曲目、グッドマンがヴァイオリンを弾いているプログレ的な2曲目等々、かなりまともで手応え十分のアメリカン・ブルージー・ハード、またはヘヴィ・ブルース・ロック方面のサウンドを展開。全体に漂うカラっとした空気感やスモーキーな雰囲気、ザ・ブルース色とスワンプ色のナイスな折衷具合、隠し味的なプログレ色の使い方など、やはりオールマンやザ・フロック辺りに通じる印象。それは、都会と田舎が同居するマイアミ的洗練感というものなのかも知れず、流暢なギター、ツボを押さえたオルガン、ヘヴィにドライヴするリズム隊と、演奏も非常に上手く質が高い。あまり知名度はなく、スリーヴもトホホ感十分だが、ブルース&ハード・ロック愛好家なら文句なしに楽しめるだろう掘出しモノ的好盤と思う。カッコよし!
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Heavy Blues,Hard / Jewel-case CD(2004 Re-master) / CMP/German)