ドイツのGTRから、05年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。エマージェンシーは、チェコのプラハで活動していた管楽器奏者のハヌス・ベルカが、シカゴやコロシアム、キーフ・ハートリー・バンドのようなブラス・ロックを志向して、70年にドイツのミュンヘンで結成したグループで、本作は72年にドイツCBSからリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、前作からのハヌス・ベルカ、ミロシュ・レッディ、ユーリ・マトウシェク、オットー・ベズロヤの4人に、新たにフランク・ディーズ(ex.アルマゲドン,アトランティス,アジテーション・フリー,スノーボール,etc)、ジョン・レッドパスを加えた6人編成。概ね前作の延長線上にある、初期シカゴやコロシアム系のブラス入ブルース・ロックを展開していて、相変わらず上手くてカッコいい演奏を堪能出来る。ファーストではオルガン中心だったキーボードがピアノも多用しているが、速いパッセージでガンガン弾きまくっていて、少しハード色もあるギターやノリのよいリズム隊との絡みは申し分ない。ダイナミズムの効いたインプロは炸裂感十分で、ともかくも盛り上がり方がハマっていて、英詞シャウト・ボーカルの上等さも変わらずに素晴らしい。楽曲のキャッチーさでは前作に譲る感じだが、概ねコロシアムに近似する印象のリフ、フレーズ、アレンジが畳み掛けるように繰り出される様は素直にカッコよく、スカっと突き抜けたハイテンションなサウンド。前作とともに、ブルース・ロック&ジャズ・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Brass Rock,Blues,Progressive / Jewel-case CD(2005 Re-master) / GTR/German)