オランダのセドニウムから、ボーナス1曲(未発表曲？)を加えての、15年新規24ビット・リマスター＆デジパックでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。バーニング・プラグはベルギーのブリュッセル出身のグループで、ミハエル・ヘスロップ(ex.ドクター・ダウントリップ,etc)が中心となって69年に結成されている。本作は、70年にオランダCBSからリリースされた唯一のアルバムだったが、93年に再編されて95年にセカンド・アルバム、99年にライヴ・アルバムをリリースしたので、本作をファーストとする。メンバーは、ヘスロップ、アレックス・カペッレ、ロジェ・カルティエ、ヴィリー・スタッセンの4人編成で、プロデュースはジャン・ユイスマンス。オリジナルLPがかなりのプレミアム・アイテムとして知られる1枚だが、概ねヘヴィ・ブルースと呼べるサウンドを展開していて、例えばオランダのリヴィング・ブルースやキュービィ＆ザ・ブリザードズ辺りに近似する、ギターの弾き倒し感が痛快なタイプ。ヘスロップとカペッレの流暢で達者なツイン・ギターと、ヘヴィでノリのよいリズム隊による演奏は素直にカッコよく、ハード・ロック調の疾走感よりも引き摺るようなヘヴィネスのドッシリした曲が多い。その意味ではブラック・キャット・ボーンズ辺りにも通じるスタイルだが、マイナー調ではなく明る過ぎず暗過ぎずの中庸的な楽曲が中心で、アシッドの香りや不良感も適度に漂っている印象。プレミアム云々を抜きにしても、ヘヴィ・ブルース＆ハード・ロック系愛好家なら十分に楽しめる好盤と思う。尚、何故か旧LPとはA,B面が入れ替わった曲順になっている。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Heavy Blues,Psyche / Digi-Pack CD(2015 24bit Re-master) / Pseudonym/Holland)
