韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、15年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、リリック・インサート入、オビ付。パリッシュ&ガーヴィッツは、スリー・マン・アーミー休止中のポール・ガーヴィッツが、ギタリスト兼シンガー・ソング・ライターのブライアン・パリッシュと結成したデュオ・ユニットで、本作は71年にUKリーガル・ゾノフォンからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、パリッシュ、ガーヴィッツ、マイク・ケリー(ex.スプーキー・トゥース,スリー・マン・アーミー,etc)のトリオ編成が基本で、プロデュースはジョージ・マーティン。全編に渡って、キャッチーでアコースティックな響きのブルース・ロックを展開していて、ブルース基調の郷愁感とフォーキーなメロディアスさがいい塩梅のマッチングを見せる。楽曲、演奏ともにそれ程派手さはないが、ブリティッシュ然としたくぐもり感十分で、少し甘めの声のボーカルやハーモニー・コーラスが美しく、しっとりと落ち着いたギター・アンサンブル、まろやかストリングスも含め、全体に漂うアンバーな香りが心地好い。ゲスト参加のマイク・ケリーのドラムもいい味出していて、嫌味のない寸止めのキャッチーさとアメリカへの憧憬的スワンプ色が、ブルージーな木漏れ日感へと収束する。この、ウィッシュボーン・アッシュ辺りにも近似する哀愁とメロディアスさは、ブルース&スワンプ愛好家は勿論、ハード系やプログレ系愛好家もけっこう楽しめる好盤と思う。この後、ガーヴィッツは再編スリー・マン・アーミーを経てベーカー・ガーヴィッツ・アーミー、グレアム・エッジ・バンドへ、パリッシュはソロ・アルバムを1枚リリースした後にバジャーへ。
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輸入盤/限定プレス
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Hard,Folk /Paper-Sleeve CD(2015 Re-master) / Big Pink Music/Korea)