ドイツのゴールデン・ハインドからのリシュー。ケヴィン・コインはダービーシャー州ダービー出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)&詩人&画家&作家で、プログレ系リスナーにはサイレンでの活動でも知られているかも知れない。変態感十分のアクの強いシンギング・スタイルから、一部では『イギリスのキャプテン・ビーフハート』的な呼ばれ方もされ、ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドやジョン・ピール、ブライアン・ゴディング等と仲がよく、ダグマー・クラウゼなども含む幅広い共演活動も行なったが、肺線維症と闘病の末に04年に60歳で他界した。本作は、85年にドイツのオン・レコードからリリースされたライヴ・アルバムで、おそらく84年12月にブレーメンのシャウブルク・シアターで行われたラジオ・ブレーメン放送用ライヴ音源を収録したもの(13曲目のみスタジオ・レコーディング録音)。メンバーは、コイン、ピーター・カートリー(ex.リフ・ラフ,ペンタングル,etc)、スティーヴ・ラム(ex.アザー・ルーツ,GLS,etc)、デイヴ・シーン(ex.ベン,ミラージュ,ソフト・ヘッド,etc)の4人編成。あえてカテゴライズするなら、ストレンジ色内包のブルース・ロック方面という感じだが、あくまでブルースを基調としつつも、サイケ、プログレ、R&B、アーリー・パンク等々の要素がゴッタ煮で入り乱れていて、ともかくもキテレツかつ濃密な演奏を堪能出来る。というのも、コミカルな芝居の要素も交えたコインのボーカルのみならず、喋ってるようなギターや、バカじゃないの的高速パッセージを饒舌に弾きまくるフレットレス・ベースも変態感満点で、的確にキープするドラムも含め、アンサンブルが上等でかなりカッコいい。わりと文句なしの好ライヴ盤と思う。ラジオ放送用音源なので、音質・バランス上々。カッコよし!。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Blues&Swamp/Psyche,Strange,Blues / Jewel-case CD(1997) / Golden Hind/Rockport/German)